淡水誌予稿(学部29回 中平和伸)

 
学部29回 中平和伸  
1.稜線山岳会の活動

 山岳部は神戸高等商業学校設立時の創部以来、その部員数こそ少ないのですが、学生時代だけでなく、卒業後も OB 一同の結束が強いことを誇っています。
  また、新穂高温泉にヒュッテを所有していることも自慢で、 OB はヒュッテを拠点に奥穂高、西穂高、槍ヶ岳、笠ヶ岳といった北アルプス南部への山行を行っています。
  定例山行としては、納涼山行、アニュアルキャンプ、秋山山行(西暦年登山)、新年登山を行っているほか、職縁や地縁の仲間を募って、数々の山行をしています。

2.利尻岳登山

 2013年9月、新穂高でのアニュアルキャンプの席上で2014年の稜線山岳会の夏山行として日本最北端の利尻岳が決まりました。とくに、藤本三樹雄 OB (学 10 )は、井上二郎 OB (学 20 )、岡井廣吉 OB (学 22 )の熱心な誘いを受け、昨年まで 17 年続けた暦年登山の総仕上げとともに、本格的な山はこれが最後と思い参加しました。(山岳会としては総仕上げではなく、中入りと考えております。)
  関西から井上二郎 OB (学 20 )、井上幸三 OB (学 21 )の兄弟、藤本三樹雄 OB (学 10 )、石川県の福井清久 OB (学 22 )、東京から岡井廣吉 OB (学 22 )と恵美子夫人、花田岳史 OB (学 24 )と良子夫人の8名が参加し、7月9日(水)に稚内フェリーターミナルで全員合流し、利尻島に上陸しました。
  翌10日は4時に最高齢の藤本三樹雄(学 10 、 77 才)の先立でゆっくりと出発、チャットでの対応は便利です。8時ころから雨が降り始め、雨具を装着し、利尻山頂上( 1,721m )に概ね順調に 10時40分に8名全員登頂しました。雨とガスで視界はゼロ。記念写真を撮って午前10時50分には早々に下山を始めました。しかし、下山は火山灰と岩礫のガレ地で足元がすべり、高齢の藤本が皆より2時間30分遅れましたが、17時30分に無事下山しました。
  11日は利尻島内を観光しました。12日には神戸組3名(藤本、井上二郎、井上幸三)は稚内からレンタカ−で旭岳温泉に下り、13日に旭岳( 2,290m )に登頂し、14日帰神しました。

 
 
利尻山山頂
( 井上二郎、藤本、井上幸三、岡井夫人、岡井廣吉、花田夫人、福井、花田 )
3.平成26年度アニュアルキャンプ

 稜線山岳会が所有・運営している奥飛騨ヒュッテ(岐阜県高山市新穂高温泉)で毎年9月にアニュアルキャンプを実施しています。このアニュアルキャンプは創部以来、山岳会の重要なイベントに位置付けられております。
  今年の平成26年度アニュアルキャンプは9月14日(日曜日)に開催されました。各地から新穂高奥飛騨ヒュッテに集い、参加者は各々のスケジュールに合わせ9月11日から集まり始め、15日までのヒュッテ生活を楽しみました。
  一番乗りは井上二郎 OB (学 20 )と蕎麦打をお手伝いいただいております岸本敬子さんです。直ぐにヒュッテから西穂高、焼岳方面に山行に向かいました。 今年も福島県で大手ゼネコンの一員として除染活動に関わっている中本稔 OB (学部 29 回)が参加するなど楽しいものとなりました。
  13日未明には藤本三樹雄(学 10 )、中村治男 OB (学 35 )、中川隆広 OB (学 36 )が連れだって到着しました。早朝には中村 OB 、中川 OB は13日早朝から笠ヶ岳1泊2日の行程でヒュッテを後にしました。
  同じく13日未明には周防節雄先生(学 21 、兵庫県立大学名誉教授、前山岳部長)と飯田久夫淡水会事務局長(学 21 )が、友人3人とともに到着しました。
  12日より槍ヶ岳から奥穂高方面に登山していた樽井久益 OB( 学28回 ) は14日昼には友人とヒュッテに到着しました。そのころには岡井廣吉 OB (学 24 回)、田中成和(学28)、奈良修 OB (学31)、橋本信彦 OB (学 35 )、都藤誠 OB (学 34 )が到着しました。福井清久 OB( 学 22) は石川県から色々な海産物をもっていただきました。
  中京方面からは濱崎藤司 OB( 学 12) と清水元士 OB (学 16 )の二人は南アルプス北岳( 3,193 m)、小太郎山( 2,725 m)の登頂を終え、ヒュッテに参集しました。

 
 
北岳山頂
(濱崎、清水元士)
 

 14日の昼食には恒例となっている蕎麦打四段の免状を取得している井上二郎 OB と同行の岸本敬子さんによる手打ち蕎麦をいただきました。この二人のお蔭で毎年おいしい蕎麦を頂いております。
この蕎麦は 50 年近くお世話になっている地元の中崎山荘の現在のご主人水波氏や95歳になる先代未亡人のお宅やお世話になっているホテルニューホタカや山荘2軒にも届けています。先代未亡人には我々は若い時からかわいがってもらっていましたが、今でも変わらずおいしいジャガイモ、トマトをたくさんいただくなど、いつも有難く思っています。

 
 
平成26年アニュアルキャンプ
稜線山岳会(神戸商科大学山岳部OB会)、兵庫県立大学山岳部
 
Copyright(c)   Ryosen   Alpine  Club  All Rights Reserved